UGC とは、お店ではなくお客様が作って投稿した写真や文章のことです。Instagram の公式ヘルプでは「ユーザー作成のコンテンツ(UGC)」と書かれています。美容室なら、お客様が仕上がった髪を撮って、自分のアカウントに投稿したものが当たります。

お客様の投稿をお店のアカウントで使うときは、先に許可を取ります。手順は次の3つです。

  1. タグ付けやメンションで、お店のことが書かれた投稿に気づく
  2. 投稿したお客様に、DM などで使ってよいかを聞く(使う場所・名前の出し方・顔の扱い・取り下げの方法を伝える)
  3. お礼を出すときは、投稿の中身を指定しない

この記事の確かめ方

  • 2026年10月13日に、Instagram の利用規約とヘルプセンター、Meta のルール(コミュニティ規定)、消費者庁のステルスマーケティングのページを開いて、書かれている内容を確かめました。ステルスマーケティングは、広告なのに広告だと分からないようにすることです
  • 許可を取るときの文例は、当メディアが作ったものです

こげ茶の髪に明るい茶色の筋が入った短い髪の人を、斜め後ろから写した写真。紺のシャツを着ていて、背景は灰色の無地。顔は写っていない

UGC とは。お客様が作った投稿のことです

美容室の UGC には、次のようなものがあります。

  • お客様が、仕上がった髪を自分で撮って投稿した写真
  • 来店の感想を書いて、お店をタグ付けした投稿
  • お客様が自分のストーリーズ(24時間で消える投稿)に載せた、お店の写真

どれも、投稿の権利は投稿したお客様にあります。Instagram の利用規約には、投稿したコンテンツについてこう書かれています。

利用者がそのコンテンツについて保有する権利に変動が生じることはありません。弊社は、利用者がサービス上で、またはサービスを通じて投稿するいかなる利用者のコンテンツについても、その所有権を主張しません。

お店がタグ付けされていても、お店のことが書かれていても、その投稿はお店のものにはなりません。

出典:Instagramヘルプセンター(利用規約)、Meta for Developers(IGユーザーメディア。ストーリーズが24時間で消えること。2026年10月5日に確認)。利用規約は2026年10月13日に確認。

お客様の投稿がお店に届く3つの形

お客様がお店のことを投稿するときの形は、主に次の3つです。

お客様の投稿がお店に届く形お店にどう見えるか(Instagram の公式ヘルプより)
形お店にどう見えるかお店のフォロワーに届くか
タグ付け(写真にお店のアカウントを付ける)手動で承認する設定にしていなければ、お店のプロフィールの「タグ付け済み」に自動で表示されます投稿としては届きません
メンション(文の中に @お店の名前 と書く)お店がそのお客様をフォローしていれば、お店に通知が届きます投稿としては届きません
コラボ投稿(お店を共同投稿者に招待する)お店が招待を承認すると、投稿にお店の名前が付き、お店のプロフィールにも表示されます届きます

お店のフォロワーにも見せたいときは、コラボ投稿の招待を承認します。公式ヘルプには、コラボ投稿は共同投稿者のフォロワーにもシェアされると書かれています。共同投稿者は最大5人までで、ストーリーズには追加できません。

出典:Instagramヘルプセンター(Instagramの投稿に利用者をタグ付けする・自分がタグ付けされたInstagram投稿を見ることができる場所・自分がタグ付けされたInstagram投稿を手動で承認するよう設定する・Instagramで他の人にメンションする・Instagramでコラボ投稿を作成する)。2026年10月13日に確認。

Sakifull SNS でできることを見る →※当メディア運営者(株式会社OX)の製品です

青緑色の無地の背景の前で、ベージュのシャツの人と白いシャツの人が、緑色のスマートフォン1台を手渡している手元。画面は見えない

お店のアカウントで使う前に許可を取る

お客様の写真を、お店の投稿として出し直すときは、先に許可を取ります。Instagram の公式ヘルプは、著作権の侵害を避ける方法について、こう書いています。

一般的には、InstagramまたはThreadsにコンテンツを投稿する前に著作者から書面での許可を得ることが推奨されます。

アカウント名を書き添えるだけでは、足りないことがあります。同じページでは、次のような場合でも、著作権の侵害になることがあるとされています。

  • 著作権を持つ人の名前(クレジット)を付けた場合
  • 「侵害するつもりはない」と書き添えた場合
  • 他の人も同じコンテンツを投稿しているのを見た場合

Instagram の機能を使って紹介する方法もあります。どちらも、元の投稿者が許可している場合にしか使えません。

  • ストーリーズでシェアする:相手のアカウントが公開されていて、投稿の再シェアを許可している場合だけ使えます。見た人は、元の投稿者を確かめられます
  • 再投稿する:他の人の投稿を、お店のフォロワーのフィードに流す機能です。元の投稿者が再投稿を許可している場合だけ使えます

顔が写っている写真は、写っている人にも聞くのがよいと当メディアは考えます。写っている人の許可を取るよう求める文は、公式ページには見つかりませんでした。ただ、利用規約は、他の人の個人情報を無断で投稿することを禁じています。また Meta のコミュニティ規定では、写っている人から報告された写真や動画は、削除の対象になることがあります。対象は、13歳未満の子ども(本人や親などが報告)、13〜18歳の子ども(本人が報告)、法律で削除の権利が認められる大人などです。

出典:Instagramヘルプセンター(InstagramまたはThreadsに投稿するコンテンツが著作権法に違反していないことを確かめる方法・他の人の投稿をフィードから自分のInstagramストーリーズにシェアする・Instagramでリール動画や投稿を再投稿する・利用規約)、Meta 透明性センター(プライバシーの侵害)。2026年10月13日に確認。

許可を取るときの文例

当メディアは、許可のやり取りを、DM など、あとから見返せる形で残すのがよいと考えます。公式ヘルプが「書面での許可」をすすめているためです。次の文例は、当メディアが作ったものです。

◯◯様、先日はご来店ありがとうございました。投稿してくださった仕上がりの写真を、当店の Instagram の投稿で紹介させていただけないでしょうか。紹介する場所は当店の Instagram だけで、写真には◯◯様のアカウント名を書き添えます。お顔が写っている写真は使いません。あとから取り下げたいときは、このメッセージにご返信いただければすぐに消します。ご承知いただける場合は、このメッセージにお返事をいただけますと幸いです。

文例に入れているのは、次の4つです。

  1. どこで使うか(Instagram だけか、ホームページやチラシにも使うか)
  2. 名前をどう出すか(アカウント名を書き添えるか)
  3. 顔の扱い(顔が写った写真を使うか)
  4. 取り下げの方法(あとから消してほしいときの連絡先)

Instagram の外で使うときは、そのことも伝えて許可を取ります。Instagram ショップには、UGC を使う許可を頼む機能があります。その機能のヘルプにも、得た許可は Instagram の外には及ばないと書かれています。

出典:Instagramヘルプセンター(Instagramショップでユーザー作成のコンテンツ(UGC)を紹介する)。2026年10月13日に確認。

美容師の両手が、お客様のこげ茶の長い髪をねじってまとめ、留め具で留めている手元を後ろから写した写真。背景の店内はぼけている

お礼や割引を出すときの決まり

内容を指示せずに口コミの投稿をお願いし、お礼に割引する程度なら、消費者庁の Q&A では通常は規制に違反しないとされています。ただし、お店が投稿の中身を指定すると、お店が出した広告として扱われます。Q&A では、これを「事業者の表示」と呼んでいます。

投稿をお願いするときの条件と扱い消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」より
条件扱い
口コミを投稿したら割引します(内容は指示しません)通常は「事業者の表示」に当たりません
「星5」を付けたら割引します「事業者の表示」に当たります
おすすめする感想を書いたら割引します「事業者の表示」に当たります

Q&A のこの例は、予約サイトの口コミの投稿について書かれたものです。

「事業者の表示」に当たる投稿は、広告だと分かるように書いてもらう必要があります。消費者庁は、「広告」「PR」と書く方法や、「A社から商品の提供を受けて投稿している」と書く方法を例に挙げています。

無料でサービスを提供して投稿してもらう場合は、Instagram の決まりも関係します。Meta は、お店などから無料の製品やサービスを受けて、それを取り上げる投稿を「ブランドコンテンツ」と呼んでいます。この投稿には「タイアップ投稿」のラベルを付けることになっています。

Meta のコミュニティ規定は、いいね・フォロー・ハッシュタグの使用などと引き換えに、お金やそれに相当するものを渡すことを禁じています。

出典:消費者庁(ステルスマーケティングに関するQ&A)、Instagramヘルプセンター(どのようなコンテンツがブランドコンテンツとみなされますか。)、Meta 透明性センター(スパム)。2026年10月13日に確認。

この記事で分からないこと

  • 再投稿したときに、元の投稿者の名前が表示されるかは、公式ヘルプに書かれていなかったので書いていません
  • お礼の割引が、ブランドコンテンツの「無料の提供」に当たるかは、Meta の公式ページに書かれていませんでした
  • 当メディアでは、美容室が UGC を使っている数を数えていません
  • 法律の判断が必要なときは、専門家に確かめてください。この記事は、2026年10月13日に公式ページに書かれていたことをまとめたものです

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